以前読んだ本で、戦時中に刑務所に入っていた人の
話を読んだ。
その人は刑務所で調理係をしていたそうです。
終戦間際で肉や魚が食べられない期間が長くて
肉や魚が食べたくて食べたくてしょうがなかったそうです。
そんなある日調理場に仕掛けていたネズミ捕りにネズミが
掛かっていたそうです。
肉が食べたかったその調理係の人はそのネズミの
皮をはいで内臓を取り除いて、味噌汁の中に入れたそうです。
肉を入れた味噌汁はいつもより美味しかったそうです。
ネズミの肉はその調理係の人が独り占めにして食べたそうです。
味を占めたその人はまたネズミが取れたのでこっそり
味噌汁に入れてまた独り占めにするつもりでいたのですが、
味噌汁に入れたはずのネズミの肉がなくなっていたそうです。
同じ調理係の懲役が肉を見つけて先に食べたのです。
怒ったその人はネズミの肉を食べた人に殴りかかって
大喧嘩になったそうです。
肉が食べたくてネズミの肉を取り合いするなんて・・・・・。
食料がなくなるとネズミの肉でも取り合いになるのか・・・。
先日のネズミ入りカレーでこの話を思い出しました。
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